天蓋（フード）清掃

①養生する
②フード内部のグリスフィルター・フィルターボックスを取り外し、別に用意した薬品槽に付け込みます。
※薬品は油脂溶解の強い有機溶剤・脱脂剤・界面活性剤を主原料に配合したもの。(換気扇・厨房器具などの油汚れ、埃などの洗浄に使用)
③洗浄剤をフードに吹き掛けウエスで拭き取る。
汚れのひどい場合はケレン・スチールウールなどで、フードに傷をつけないように注意し油塵の付着を除去。更に洗浄剤で拭き上げる。
※フード内部の塗装は希望により行います。指定のあった場合フード内部の温度を確認し耐熱塗装を使用します。
④薬品槽に漬け込んだグリスフィルターなどを取り出し水洗いする。汚れのひどいものは高圧洗浄し再度洗浄剤で油塵を除去します。

ダクト清掃

①ダクトのサイズに合わせ作業用の点検口を設けます。
※作業員がダクト内部に入り作業可能なサイズは450×300・500×250前後までです。
作業員が入ることの出来ないダクトは1.5ｍ間隔程度で点検口を設け、作業を行います。
②ダクト内部の清掃手順はフードと同様です。
※ダクト内部の油塵は大差なく全体に付着していますが、
■フード吸引口より2～3ｍ　■FD・VD・チャンバー内部　■立上がり・立下り・アールになる箇所などに汚れが集中しています。

ダンパー及びFVS（シャッター）清掃

ダクト内部にはFD・VD・FVD・FVSなどのダンパーが取付けられています。

①FD(ファイヤーダンパー・防火ダンパー)
ダクト火災など温度が上がるとヒューズが飛びダンパーが遮断されるものです。
②VD(ボリュームダンパー・風量調整ダンパー)
ヒューズはなく風量調整のみ可能なものです。
③FVD(ファイヤーボリュームダンパー・風量調整付防火ダンパー)
①②の両方を兼ね備えたものです。
④FVS(ファイヤーシャッター・排気ダンパー)
フード立ち上がり部に取り付けてあるものでFDと同様の効果を持つものです。
吸引量の調節などで全開から全閉までの調整が可能です。
ダンパーの清掃手順はダクトと同様ですが正常に作動するように調節・メンテナスが必要です。

排風機（ファン）清掃

①ファンのケーシング部を作業用に開口する。可能な限りシロッコ(羽根)部を取外し、薬品槽に付け込み油塵を完全に除去する。
②軸流・シロッコ型共にバランスに注意し羽根一枚一枚に付着した油塵を除去する。
③Vベルトの点検・モーターの点検などが必要。
※ファン周りのキャンパスは傷みやすいので注意するとともに、定期的な点検が必要です。油漏れの原因にもなります。

確認

作業後、排風機の試運転と共に異音・振動を確認する。吸込口周りなどの器具類の取り付けなどを確認する。
劣化箇所・補修が必要な箇所などがある場合、報告するとともに処置及び改善作業を行う。